五馬くにち

天瀬五馬地区にて五穀豊穣を願い開催され百数十年の伝統を誇るお祭り「五馬くにち」情報です。

「五馬くにち」とは、大分県の無形民俗文化財に指定されている「本城くにち」から始まり、「塚田くにち」・「出口くにち」・「五馬市くにち」と四つの五馬地区で2日間ずつ行なわれる五穀豊穣を感謝する秋祭りです。「五馬くにち」では、お囃子に合わせて天狗やコモラシ(子ガッパ)、大黒・恵比寿・笛・太鼓・神輿などが、それぞれの地区を練り歩き、神社では杖楽が奉納されます。※「塚田くにち」は子どもみこしとひょっとこ踊り。

この土地において、年間の中でとても大切にされているお祭りです。形が少しずつ変わりながらも、150年以上守り続けられている「五馬くにち」に、足を運んでみませんか。

【五馬くにち】※令和6年度は楽があるのは五馬市のみ。
☆本城くにち:10月20日(日)神事と神輿巡行 ※楽なし
場所:金凝神社/住所:日田市天瀬町五馬市1914

☆塚田くにち:10月22日(火).23日(水)神事。
10月20日(日)午後1時~子ども神輿 ※楽なし
場所:阿蘇神社/住所:日田市天瀬町塚田1519
※お芝居:10/19日(土)20(日)午後7時~塚田コミュニティホール(入場無料)

☆出口くにち:10月24日(木)・25日(金)神事・神輿のみ。※楽なし
場所:老松神社/住所:日田市天瀬町出口1183

☆五馬市くにち:10月26日(土)・27日(日)神事・神輿・楽あり。
場所:玉来神社/住所:日田市天瀬町五馬市791

お問合せ:0973-57-3147(天瀬振興局産業建設係)

【150年続く五馬くにち。はじまりとこれから】
きっかけは江戸時代後半に続発した干ばつのこと。人々の生活と農作物に対する想いから、霊験があるとされていた「楽」を大分県玖珠郡九重町町田と日田市前津江町大野から伝承したのがはじまりでした。農作物に対する想いが強い土地柄だった五馬地区だからこそのお祭りということで、今でもそれは脈々と受け継がれています。

五馬くにちとは、4つの地区それぞれが、1日目に、お神輿に神様を乗せて元宮から仮宮へとお運びし、「お籠り」を行い、2日目に元宮に帰るというものです。その神輿の巡行に伴って、演技者の隊が付き添います。「コモラシ」「太鼓」「薙刀(なぎなた)」「杖」「面かぶり」「笛」など色んな役を持った方が、巡行の工程ごとにそれぞれの演技を披露するのですが、その光景がなんとも華やかで、身の振る舞いも洗練されており、とても見応えのあるお祭りとなっています。